岡野岬石の資料蔵

岡野岬石の作品とテキスト等の情報ボックスとしてブログ形式で随時発信します。

「 著書、作品集、図録 」 一覧

(60)デイドリーム ビリーヴァー

(60)デイドリーム ビリーヴァー(210頁) 子供のころの事を、何故よく覚えているのか分らないけれど、僕が芸術を好きだという事がその理由の一つだろう。子供のときから映画ジャンキーで、おまけに活字中毒 …

(59)美の構造

(59)美の構造(207頁) 一般の観賞者は、ただ絵の美しさを味わっていればいいが、画家はその美しさを制作しなければならない。一般の人が、おいしい料理を食べた場合、ただ「おいしい、おいしい」ですんでし …

(58)絵画における光と空間

(58)絵画における光と空間(205頁) 絵でいえば、僕がリアルに描いていて、やがて変わるときがきた。 僕が「幻視された景観」(桑原住雄、『岡野浩二作品集1964~1981』の巻頭分より)という事で、 …

(57)原因と結果

(57)原因と結果(202頁) たとえば、飛行機事故が起きたとして、事故の原因と結果をどのように解釈し、責任をだれがとるかという事を考えるには、どうしたらいいか。こういう場合は事故の原因と結果のみに限 …

(56)現象学

(56)現象学(199頁) こういう事を考えたり、推論することは、非常に面白いし実際に役に立つ。僕は芸術とか美において他の絵描きと話す時に、推論とか方法論という言い方をよく使う。それは、こういう事なん …

(55)面白かった微積分

(55)面白かった微積分(197頁) だから僕は、微分積分も自分で勉強して、それであっと言う間に数学が好きになった。物理学は中3の時に玉の秀文堂で買った、ガモフの『1、2、3、・・・無限大』と『不思議 …

(54)記憶の総体としての自分

(54)記憶の総体としての自分(195頁) こういった記憶の総体が、今の僕の世界観になっている。一つひとつが特にどう影響しているとは言えないけれど、それらの全体から、もし一つひとつを外していって何もな …

(53)「花チャン」一家

(53)「花チャン」一家(190頁) 小学六年の時に、少年少女文学全集で読んだ国木田独歩の『忘れえぬ人々』という小説があるが、花チャン一家は僕にとっての「忘れえぬ人々」だ。 僕が小学三年の時の春休みに …

(52)記憶法

(52)記憶法(188頁) 先日(2005年6月)、故郷で中学の四五年ぶりで初めての同期会に出席した。その時皆が僕の子供のときの記憶力の良さに驚いた。僕の記憶というものは、シーンで憶えている。だから、 …

(51)唯美主義者マチスと、実存主義者ピカソ

(51)唯美主義者マチスと、実存主義者ピカソ(185頁) マチスの、「芸術のための芸術」と言うか、ただ美しいものを目指すともいえる態度は、今では認められているけれど、僕の学生時代は否定されていた。第二 …