岡野岬石の資料蔵

岡野岬石の作品とテキスト等の情報ボックスとしてブログ形式で随時発信します。

「 読書ノート 」 一覧

読書ノート(2009年)

読書ノート(2009年) ーーーーーーーーー――――――――――――――――――――――――――――――――― 『ウィトゲンシュタインの知88』野家啓一篇 新書館  ■『確実性の問題』  『確実性の問 …

『私の絵 私のこころ』 坂本繁二郎 日本経済新聞社

『私の絵 私のこころ』 坂本繁二郎 日本経済新聞社 ■19世紀後半からフランスで始まった印象派は、モネ、ピサロ、シスレー、セザンヌ、ルノワールといったそうそうたる画家が苦心して打ちたてたものです。クー …

『善の研究』西田幾多郎著 全注釈小坂国継 講談社学術文庫

『善の研究』西田幾多郎著 全注釈小坂国継 講談社学術文庫 ■純粋経験を唯一の実在としてすべてを説明してみたいというのは、余が大分前から有(も)っていた考えであった。初めはマッハなどを読んでみたが、どう …

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『仏陀』増谷文雄 著 角川選書ー18

『仏陀』増谷文雄 著 角川選書ー18  第1章 この人を見よ ■1898年、プッペが、ネパールの南境ピプラーバーにおいて舎利瓶(へい)を発掘した。その瓶(つぼ)の側にはインド古代文字をもって、「この世 …

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『仏弟子の告白(テーラガーター)』中村 元 訳 岩波文庫

『仏弟子の告白(テーラガーター)』中村 元 訳 岩波文庫   一つずつの詩句の集成    第1章 ■わたしの庵(いおり)はよく葺(ふ)かれ、風も入らず、快適である。天の神よ、思うがままに、雨を降らせ。 …

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【読書ノート】2019年

2020/06/13   -読書ノート

【読書ノート】2019年 『ブッダが説いたこと』ワールポラ・ラーフラ 著 今枝由郎 訳 岩波文庫  第1章 仏教的な心のあり方 ■「カーラーマたちよ、あなたたちが疑い、戸惑うのは当然である。なぜなら、 …

『セザンヌとの対話』ジョアキム・ギャスケ著 成田重郎訳 東出版

『セザンヌとの対話』ジョアキム・ギャスケ著 成田重郎訳 東出版 ■セザンヌ――(中略)わしの画布から地球の方に。重く重く。どこの空気があるか。稠密な軽快さがあるか。天下とは同一の上昇に於いて、同一の慾 …

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『回想のセザンヌ』エミル・ベルナール著 有島生馬訳 岩波文庫

『回想のセザンヌ』エミル・ベルナール著 有島生馬訳 岩波文庫 ■翁は近東風な敷物の上に3つ骸骨を並べた畫を描きかけていられた。これはもう一月も前から毎朝従事していた仕事で、朝の6時から郊外の畫室に通い …

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『セザンヌ』ガスケ著 與謝野文子訳 岩波文庫

『セザンヌ』ガスケ著 與謝野文子訳 岩波文庫 ■しかし彼らにとっての最高の喜び、最終の抒情。ほとんど宗教的な饗宴といえば、それはアルク川で泳いで、ぬれたまま本を読み、柳の陰でさるまた1枚で議論すること …

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『セザンヌ』 アンリ・ペルショ著 みすず書房

『セザンヌ』 アンリ・ペルショ著 みすず書房 ■人を、その到達すべき目標にまで連れて行くことの出来るのは、ただ根本の力、即ち、気質だけである。セザンヌ「シャルル・カモワンへの手紙」1903年2月22日 …