岡野岬石の資料蔵

岡野岬石の作品とテキスト等の情報ボックスとしてブログ形式で随時発信します。

「 芸術の杣径 」 一覧

(32)魚はいつも上流に顔を向けて泳ぐ

(32)魚はいつも上流に顔を向けて泳ぐ(100頁) もし、自分がマラソンの選手だったらどうするか。もし、オリンピックに出場して金メダルを取ったら…スポーツ選手にとってそれがゴールだったはずだから、それ …

(31)方法論(二)

(31)方法論(二)(96頁) 問題は、その方法論が大事なのだ。ある事象に対して、内部というか下部というか、その現象の構造にどうアプローチをして解明するのかの方法が問題なのだ。 僕は子供のときの体験か …

(30)ギンヤンマと仮説演繹法

(30)ギンヤンマと仮説演繹法(94頁) 科学の方法である仮説演繹法について話そう。 仮説演繹法というのは自然科学の方法である。ある現象を、統一的な因果率で認識しようというアプローチの方法なのだ。具体 …

(29)セザンヌによる「空間の創造」

(29)セザンヌによる「空間の創造」(92頁) 絵画の、空間というものについても同様の事が言えて、おおむね二つしかなかった。セザンヌの前までは、絵画空間とは、キャンバス上に3次元の対象を変換して移し変 …

(27)キュビスム

(27)キュビスム(88頁) その問題が、キュビスムにもあるのだ。セザンヌからピカソのキュビスムに行くのだけれど、キュビスムでは色が自由には使えない。全体が、茶褐色とかビリジャンとかになって、具体的な …

(25)自分の仕事のアナロジー

(25)自分の仕事のアナロジー(82頁) 同じ魚に関わる職業に、色々な職業がある。漁師、仲買人、魚屋、スーパー、料理人、一般消費者、魚類学者、釣り道具メーカー、釣り道具店・・・造船所、船のエンジンのメ …

(24)プレ印象派と印象派、ルノワールとセザンヌ

(24)プレ印象派と印象派、ルノワールとセザンヌ(80頁) ついでだから話すと、まずは遠くの人物。初期の写真では、シャッター速度の問題で、外界の動いている人物は写らない。写ったとしても、望遠レンズでは …

(22)参照文「銀ヤンマ(初めての構造主との出会い)」

(22)参照文「銀ヤンマ(初めての構造主との出会い)」(70頁) 現在私は54歳(2000年9月)なので今から40年くらい前の話である。小学生のころ、ふるさとの川辺に飛ぶギンヤンマは男の子供たちにとっ …

(23)セザンヌの前に(写真の登場)

(23)セザンヌの前に(写真の登場)(78頁) セザンヌがなぜ、「近代絵画の父」と言われるのか。 その前に言っておかなければなければならないのは、まず印象派が、印象派を完成したモネの印象派が一番の革命 …

(20)参照文「うなぎ(男が決断する時は…)」

(20)参照文「うなぎ(男が決断する時は…)」(65頁) 現在(2004年)私は58歳だから、50年位前の話です。小学校の5年生前後の夏休みだっただろうか。その頃の夏休みは嬉しいのは休みの最初の頃だけ …