岡野岬石の資料蔵

岡野岬石の作品とテキスト等の情報ボックスとしてブログ形式で随時発信します。

「 テキストデータ 」 一覧

(67)絵具の赤とリンゴの赤、そして赤い光

(67)絵具の赤とリンゴの赤、そして赤い光(240頁) では、具体的にリンゴを描くとする。パレットに絵具を出す。そしてテーブルにリンゴのモデルがあって、眼前のキャンバスにリンゴを描こうとする。ここまで …

(66)光を意識し始めたころ

(66)光を意識し始めたころ(238頁) 実際に絵を描いていると、何かを描こうという最初の発想を動機にはするけれど、いざ描きだすと、ほとんどが「美しさ」の方に行ってしまう。より美しい方向にどんどん自分 …

(65)生きられる空間

(65)生きられる空間(234頁) これは、生きられる空間というその人の実存が持っている空間の問題である。人間は自我が直接に外部空間に接しているのではない。いったん自分の身体の中に外部空間を写し込んで …

(65)汽車の中で駅弁を食べる

(65)汽車の中で駅弁を食べる(232頁) これはかって実存主義者を自認していた五十代以前の僕にとって、重要なテーマに気付いた体験なんだ。「生きられる空間」という問題だ。これは、僕の世界観の中でも最も …

(64)「これは何だ」は反語

(64)「これは何だ」は反語(230頁) ピカソが、画面に1本の線を引いて「これは何だ。これは何だ…」と独り言をつぶやきながら絵を描いているフィルムがあるそうだ。その事を引用して野見山暁治氏(1920 …

(63)参照文 かすがい(時空のゆがみ)

 (63)参照文 かすがい(時空のゆがみ)(224頁) 過去は過ぎ去らない。「今・ここ」に流れ込み、未来にも存在の因と縁は滅しない。そのことに、気付いた体験の話です。(2021年記) この話は今から何 …

(62)マンガ「さくら」

(62)マンガ「さくら」(218頁) 知り合いの娘で、マンガを描いている子がいて、その娘のマンガのためのストーリーを考えたんだけど、彼女の描いているマンガの傾向と違うために興味を惹かなかったようで、そ …

(61)スペインで手にいれた写真

(61)スペインで手にいれた写真(214頁) これは、20数年前にスペインに行ったときに、買ってきたものです。僕はほとんど海外旅行に興味がないので、そのときに行ったフランスとスペインとその後にハワイの …

(60)デイドリーム ビリーヴァー

(60)デイドリーム ビリーヴァー(210頁) 子供のころの事を、何故よく覚えているのか分らないけれど、僕が芸術を好きだという事がその理由の一つだろう。子供のときから映画ジャンキーで、おまけに活字中毒 …

(59)美の構造

(59)美の構造(207頁) 一般の観賞者は、ただ絵の美しさを味わっていればいいが、画家はその美しさを制作しなければならない。一般の人が、おいしい料理を食べた場合、ただ「おいしい、おいしい」ですんでし …