岡野岬石の資料蔵

岡野岬石の作品とテキスト等の情報ボックスとしてブログ形式で随時発信します。

『仏陀』増谷文雄 著 角川選書ー18

『色川武大VS阿佐田哲也』文藝別冊 河出書房新社

投稿日:

『色川武大VS阿佐田哲也』文藝別冊 河出書房新社

■寿命が平均80歳弱だとすると、女はその80年を生きるのが当然として、そのための規律を作る。(「男らしい男がいた」)(213頁)

■男は、生きるのが当然とは考えない。攻撃に失敗して明日死ぬかも知れない。今日の生は運に助けられてのものだ。そのために今日をよりよく生きようと考える。(「男らしい男がいた」)(213頁)

■女子供の発想がだんだん世の中を仕切るようになって、勇ましい生き方、大きな生き方、誇らしい生き方というものが、失われていく。人生というものが女子供のものになりつつある。ただ糞をたれて長生きするだけだ。そうして、ただおとなしい生き方を良識として後押しする権力者がいるから始末がわるい。

昔は男というものは、戦争で死ぬものだった。その戦争が亡くなっているから、男の生き方というものが、徳川300年の間の浪人のようなもので宙に浮いている。病気にならず、事故を避けていれば、皆、永遠に生きていられるかのような錯覚におちいっている。

これがいけない。永遠に生きられるかのような錯覚が、人間が諸事を律し切れるような錯覚を産む。生物なんて蝿が毎年生まれ変わるようなもので、たかだかそれだけのことなのだ。100年生きようと200年生きようと、やっぱりたかだかだ。(節制しても50歩100歩」)(213頁)

2010年1月3日 

-『仏陀』増谷文雄 著 角川選書ー18

執筆者:

関連記事

『宮本常一著作集4』 日本の離島 第1集 未来社

『宮本常一著作集4』 日本の離島 第1集 未来社 ■寛政5年3月16日に、阿賀浦のエビ漕網が鹿老渡の沖で網をこいでいると、水死体がかかった。ふねからおちて溺死したものらしく着物は着たままであった。その …

no image

『ご冗談でしょう、ファインマンさん(上)』R.P.ファインマン著 大貫昌子訳 岩波現代文庫

■高校時代にやったことがもう一つあった。それは問題や定理を発明することだ。つまりどうせ数学をやっている以上は、これを利用できるような実際例を考えだすのである。僕は直角三角形に関する問題をひと組発明した …

no image

『マチスの肖像』ハイデン・ヘレ-ラより

■マチスはこう述べている。「自然は非常に美しいので、私はただそれを出来るだけ単純に再現するだけでよい。私は心惹かれる対象の前に身を置き、対象に自分を一体化させ、それをカンヴァスに写し取ろうと試みるので …

読書ノート(2011年)全

読書ノート(2011年)全 ―――――――――――――――――――――――――――――――― 『プロティノス「美について」』 斎藤忍随・左近司祥子訳 講談社学術文庫 ■雑多なものと1つのもの。雑多なも …

読書ノート(2014年)全

読書ノート(2014年) ――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 『道元のことば』 田中忠雄著 黎明書房 ■一発(ほつ)菩提心を百千万発(ほつ)するなり。(正法眼蔵 …