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『仏陀』増谷文雄 著 角川選書ー18

【パラダイス・アンド・ランチ(番外編、レストランタキガワ)】

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昨日は、自衛隊第一空挺団に寄贈する彫刻の原型の最終チェックに元自衛隊第一空挺団の西東さんに、三郷工房にお出でいただいた。数カ所手直しが必要で、あと1日で原型は完成するだろう。

夕食は柏のレストラン『タキガワ』で予約してある。

昭和世代の男には、若い頃から、今の人のように、何の心理的抵抗もなく割り勘ができない。そのため、勤め人でなく会社の交際費の使えない画家は、自分がオゴれる範囲で美味しい店を、よく行く町や地元の駅周辺で探しておくことは生活上必須のことだ。私もよく見ているが、今の多くのユーチューバーは発信手段のない昔ならば、単なる〈ニートの孤独な引きこもりの変人〉のカテゴリーに入れられるだろう。つまり、人間関係を広げる、あるいは拡がっていくにはそういうお店を各個人が持っていることは昔の男の必要条件だったのである。
1981年に柏に引っ越して来てから食べ歩き、すぐに何軒かの店を選んだ。時は過ぎゆく、私も歳をとる。その頃から、いまだにお店が続いているのは、『蕎麦久』と『レストランタキガワ』だけになってしまった。
そば久は閉店時間が早いのでいつも一人で、以前はビップ用のお店だったのだが値段が昔と変わらず、すっかりリーズナブルになって、年金生活者にも使えるのは、柏では唯一タキガワだけになってしまった。ご馳走して、出された料理の自慢をして、私が喋りまくって、昨日は〈パラダイス・アンド・ランチ〉でした。

(2020年9月14日)

-『仏陀』増谷文雄 著 角川選書ー18

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