岡野岬石の資料蔵

岡野岬石の作品とテキスト等の情報ボックスとしてブログ形式で随時発信します。

『仏陀』増谷文雄 著 角川選書ー18

『カーヴァーズ・ダズン』レイモンド・カーヴァー(村上春樹編・訳)より

投稿日:

■おしまいの断片

たとえそれでも、君はやっぱり思うのかな、

この人生における望みは果たしたのかと?

果たしたとも。

それで、君はいったい何を望んだのだろう?

それは、自らを愛されるものと呼ぶこと、自らをこの世界にあって

愛されるものと感じること。

  LATE FRAGMENT

 And did you get what 

 you wanted from life, even so ?

 I did.

 And what did you want ?

 To call myself beloved, to feel myself

 beloved on the earth.

(324㌻)

『カーヴァーズ・ダズン』レイモンド・カーヴァー(村上春樹編・訳)より

-『仏陀』増谷文雄 著 角川選書ー18

執筆者:

関連記事

no image

『青春ピカソ』岡本太郎著 新潮文庫

■「抽象芸術という言葉は意味がない。いつでも何ものかから出発し、その後に現実的な外観をとり去るだけなのだ。しかし心配無用だ。実体のイデーは絶対に消すことの出来ない痕跡を残すから。それは芸術家を示唆して …

no image

画中日記(2020年)

画中日記(2020年) 『画中日記』2020.01.01【新年に】 新しい年を迎えた。パソコンに向かっている。まだ夜は明けていない。(時間は5時45分)。 今年の干支は子で、私は今年の3月で74歳にな …

『正法眼蔵(1)』増谷文雄 全訳注 講談社学術文庫

『正法眼蔵(1)』増谷文雄 全訳注 講談社学術文庫 摩訶般若波羅蜜(まかはんにゃはらみつ) ■開題 この「摩訶般若波羅蜜」の巻が制作され、かつ衆に示されたのは、天福(てんぷく)元年(1233)の夏安居 …

読書ノート(2016年)(全)

読書ノート(2016年) ――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 『正法眼蔵(4)』増谷文雄 全訳注 講談社学術文庫 海 印 三 昧 ( かいいんざんまい ) ■開 …

no image

『海を見つめる画家たち』大久保守著 鳥影社

■―― 物の存在を認むる事に依って、自分も始めて存在する。 存在によりて存在する意識の心は、只自分の外には何物もないけれども、物の存在を認むる事は、自分なる事ではない、物なる只其事のみである。自分なる …