岡野岬石の資料蔵

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山中湖村-5

投稿日:2025-12-20 更新日:

山中湖村-5デジタルフォトデータ

◾️山中湖村2014-7-31 パノラマ台 アトリエ

 2014.7.31 【富士(116)、(117)】

 今週の山中湖行は、29日(火)から今日(31日、木)までいた。30日(水)は先週に引き続いてパノラマ台に行く。先週、目星をつけていたポイントで〈富士(116、F12号)〉を描く。この場所はイーゼルを立てるポイントが、Ⅰ点しかないがちょうど鹿の獣道がV字型に茅を分けて視界が開け、かろうじて木立と富士が画面に入った。描き終わってから、視界を邪魔する左手前の茅を、来週の画のために少し刈っておいた。この場所は初めてで、冬は除雪の雪でイーゼルが立てられなかったが、今後何度か通うことになるだろう。

翌日(今日、31日)は、、2階のアトリエの窓から庭の楡の木の緑陰を描こうとおもって準備をしたのだが、早朝の斜光が予想通りに木の幹にあたらず、思い直して木立ちの上に山頂を少し覗かせる富士山をF4号の小品に描く。窓をいっぱいに開け、体を窓枠に押しつけるようにすると描画の視界は保たれるのだが、右端の一部は覗き込まなければならない。イーゼル画のスキルを身体が覚え、手と眼が同時に動く、西田哲学のいう「行為的直感」で筆が動くようになると、覗いた眼と、それを一旦記憶して描かねばならない、手の動きのズレがどうにもイライラする。それにはマチスのように窓枠も画面に入れれば解決するのだが、今はまだイーゼル画としてどうすべきかの理論的解決はついていない。でもやはり、窓枠は画面にはジャマなので今は描きません。

こんなことも「事件は現場で起こる」のが、そして「事件は現場で起こり続ける」のがイーゼル絵画の醍醐味なのだ。

富士(116)/F12号/油彩/2014年

◾️山中湖村2014-8-08 アトリエ 山中湖 伐採地

 2014.8.08 【野の花、山上の湖、富士(118)】

 今週の山中湖行は、5日(火)から今日(8日、金)までいた。6日は晴れていたのだが、朝富士山が雲に隠れていたので、滞っている絵に手を入れ、午後は山中湖では初めての花の絵を2点サムホールで手をつけた。描いていて、目線の高さが東伊豆で描いた花の絵と違い、どうも描きにくい。椅子の下に、高さを調節する台を置かなければと思ったが、かまわず描き進めた。描き終わって、伊豆(東伊豆のアトリエは畳の部屋だった)のように床に坐って描けばいいのだと気付き、歳のせいなのか、頭の固さを反省する。

7日朝は、雲が多いが、天気予報の晴れを信じ、また、山頂が見えるのをアトリエで確認したので、30号のMとPを用意してパノラマ台に向った。現地に着いたら富士山は雲の中、それならばと、それはそれで、近景を大きくとって『山上の湖』の絵を描く。

8日(今日)の朝は、曇り空だが富士山の姿は見えていたので、家の裏の伐採地に出かける。F6号で描いていたのだが、あと30分位のところで小雨がパラつき途中でイーゼルをたたんだ。来週、もう一度イーゼルを立てて、残したところをうめよう。

野の花(2)/サムホール/油彩/2015年

 

野の花(1)/サムホール/油彩/2015年

山中湖風景/M30号/油彩/2015年

富士(118)/F6号/油彩/2015年

◾️2014-8-14 山中湖村 パノラマ台 アトリエ

 2014.8.14 【富士(119)、野の花】

 今週の山中湖行は、12日(火)から今日(14日、木)までいた。13日はパノラマ台、晴れているのだが山頂は雲に隠れている。だが、かっての明神山の山頂の時のように、雲が切れることを信じて、また画面に入る位置を予想して描いていると、一瞬予想した位置と大きさで姿を現わした。描くのが精一杯で、ディテールの忘備録代わりの写真を撮る余裕もなかった。

午後からは、先週、雨が降ってきたために途中で終った富士(118)を、裏の伐採地で描き進めた。その時に咲いていた名前を知らない野の花を切って帰り、今日(14日)の午前中にP6号で描く。初めて使うオレンジ色のガラスの花瓶が花や周りの色とハモって、明るく美しい。美しいモチーフの前にイーゼルを立てれば、造形や絵創りが入る余地がない。ただ無私になって描写するだけである。

富士(119)/M30号/油彩/2015年

野の花/M8号/油彩/2015年

◾️2014-8-21 調節池

 2014.8.21 【富士(120)、野の花】

 今週の山中湖行は、19日(火)から今日(21日、木)までいた。20日は朝5時頃目が覚め、東に朝焼けの雲が見えたので、赤富士が見えるかもしれないと調節池に急いで行って6時にセットしたのだが、陽は上り間に合わなかった。御殿場で経験したように、日の出前の30分が勝負で初冠雪まで(山頂が冠雪すると赤富ではなく紅富士になる。これは描きました)何度かトライしてみよう。御殿場では用意していなかったが、山頂に光が当たる前の、薄暗いなかでの、セッティングや構図の当たりをつけるためのキャップライトは、すでに買ってある。

それでも、赤富士のような特別な条件の富士でなくても、富士はいつも美しく、至福の時を過した。溜まった絵を描いたり、花を描いたりと、やることはキリなくあるが、山中湖村に来て、1度外でイーゼルを立て、美しい光と空間のなかで主客合一の時間をもてれば、身心脱落の境地を味わえる。タマリマセン…!

帰って、描いた絵に手を入れ、午後、御殿場のホームセンターで買って来て移植した花に水をやったが、一隅にツリガネニンジンが咲いている。私は移植した花にだけしか水をやらないが、天は気前がいいねえ。世界全部にもれなく、差別なく、タダでジャブジャブ恩惠をふりまく。そして、ディテールまで完ぺきに秩序だっていて美しい。そんな天の恩惠を、ヌクヌクと、衣装もポーズもすべてオマカセで、モデル代も税金も払わず、タダで、こちらの都合で絵が描けるんだよ。ありがたくて、タマリマセン…!

富士(120)/P15号/油彩/2014年

◾️2014-8-28 アトリエ

 2014.8.28 【富士(108)、富士(111)】

 今週の山中湖行は、26日(火)から今日(28日、木)までいた。今回は天気が悪く、アトリエから外に、一歩も出られなかった。こういう時もないと、絵が滞まる一方なので、負け惜しみでなく、ホッとする一面もある。山中湖のアトリエでやることは山ほどあるのだから、以前の旅行中の取材中、雨で旅館やホテルに閉じ込められ、やることがなく時間がつぶせない苦しさに比べれば、雲泥の差だ。別荘を借りてアトリエに使うのは、チョッと贅沢だが、ちゃんとモトはとっている。

というわけで『富士(108)』、『富士(111)』をほぼ完成させた。近日中に最新作でアップします。

『富士(108)』は6月19日、『富士(111)』は、7月9日にイーゼルを立てたのだが、2010年に東伊豆でイーゼル画を始めた頃に比べて、途中の道に迷って同じ地点をグルグル廻る時間と労力の無駄が無くなってきたので、時間も技術も停滞なくスムースに完成に向っている。これは、画面が、こうすればああなるという経験則と、その記憶力の蓄積のお蔭だ。禅の「祗管打坐(しかんたざ)」と同じで、画家のイーゼル絵画の効用は、絶大であり必須である。

道元は言っている、「専心修行せよ」と、セザンヌは言っている、「タンペラマン!、タンペラマン!」と。

富士(108)/P10号/油彩/2014年

富士(111)/F12号/油彩/2014年

◾️2014-9-4 調節池の小径 アトリエ

 2014.9.04 【富士山麓風景(20)、野の花(F6号)、野の花(P4号)】

 今週の山中湖行は、2日(火)から今日(4日、木)までいた。着いた日の2日(火)が晴れていたので夜のうちに準備をしておき、翌日(3日、水)夜明け前の5時頃、調節池に立ったのだけれど、現場は朝もやの中。朝もやは、陽が昇れば消えるだろうが、御殿場ではわざわざ霧の風景をねらって描きに行ったのだから、サッさと予定を変更して、以前から目を付けていた池の近くの小径(こみち)に場所を移して、F12号のキャンバスに手を付けた。なんでもない風景なのだが、道が上(のぼ)っているので、描きやすい。これで、調節池まできて富士が見えなくても、イーゼルを立てる代わりの場所があるので、空振りの心配がなくなった。

その日の午後、散歩がてら、一の橋通りの道端の野草を切ってきて、今日(4日)午前中、小品2点に手を付ける。野の花は園芸種の花とは別種の美しさがあって、この美しさを認識する感受性は、仏教的世界観、自然観をもつ日本人の独壇場で、こんな野の花のモチーフは日本人のイーゼル画家にしか描けないだろう。

イーゼル画家の標語。『自分がやらなきゃ誰がやる。今やらなきゃ何時やる』

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道元が天童山で修行しているとき、典座の職に慶元府出身の某用という僧がいた。典座とは一山の衆僧のために食事を管する役目である。

夏の日に、法会(ほうえ)が終って東廊をすぎ超然斎という名の堂宇に行こうとしたら、途中で年老いた典座の姿を見た。手に竹の杖を持ち、笠をかぶっていない。太陽はかんかん照りつけ、地面の敷き瓦は焼けている。典座は仏殿の前で、しきりに茸をさらしている。流れる汗をものともせずに、懸命に茸をさらしているが、この作務はいかにもいたましく見えるのであった。典座の背は弓のように曲り、長い眉毛は鶴のように白い。

道元は近づいて、年齢を問うたら、68になるという。

「貴僧はなぜ人を使ってこの作務をやらせないのか。」

このとき老典座いわく、

「他は是れ吾れにあらず。」(『道元のことば』 田中忠雄著 黎明書房、89~90頁)

 

この老典座との問答は、つづけてもう1つある。このとき道元は感激して、

「老僧の如法(にょほう)の(法そのままの)作務には頭がさがります。しかし、この炎暑のなかで、このように苦しい作務をやる必要がありましょうか。」

ときに老典座いわく

「さらに何の時をか待たん。」

この応答には、無常迅速なり、この時をおいて、いずれの時にか作務せん、というひびきがある。道元は、この老典座によって生活の全体について開眼(かいげん)するところがあったのである。(『道元のことば』 田中忠雄著 黎明書房、90~91頁)

 

富士山麓風景(20)/F12号/油彩/2014年

野の花/F6号/油彩/2015年

◾️2014-9-11 アトリエ

 2014.9.11 【野の花(0号)、野の花(0号)、野の花(F3号)、野の花(F3号)】

 今週の山中湖行は、9日(火)から今日(11日、木)までいた。行く前日の8日が中秋の満月だったので、雪の無い山頂を赤く染める日の出前の冨士と、残月を期待して、10日、11日と朝の4時頃起きたのだが、いずれの日も曇りで富士も月も姿は見えず、そのまま改めて床についた。10日の起床後、少し描きかけの作品に手をいれ、朝食後、近所で野の花(トリカブト、ホトトギス、白いミヤコワスレ、ヤマハギ)を切ってきて、0号2点と3号1点を10日に、今日の午前中に3号1点に手をつけた。

風景も静物も、今は描けないものはない。イーゼル絵画は、モノを見る眼と、スキルを身につければ、自我の想像力、創造力を絞り出すということではないので、いわゆるスランプがまったくない。私は再来年古希の歳になるが、2010年に東伊豆でイーゼル絵画に挑戦して本当によかった。キッチリと的に当っているという実感を持って、筆を走らせる幸せ、まさに「廓然無聖(かくねんむしょう)」の畢竟地(ひっきょうち)だよ、これは。

野の花(1)/0号/油彩/2015年

 

野の花(2)/0号/油彩/2015年

◾️2014-9-19 伐採地

 2014.9.19 【富士山麓風景(21)/F10号】

 今週の山中湖行は、『視惟展』の会期中なのだが、17日(水)から今日(19日、金)までいた。個展では毎日登廊するが、グループ展なので、いつものルーティンを1日ずらして、やはり山中湖に来た。『視惟展』は来週の日曜日まで、私は来週は火、水、木とやはり山中湖に行きます。

昨日(18日、木)は、前日曇りで、翌朝の富士の姿が期待出来ず、つい油断して起床が遅れてしまった。6時半頃起きると外は霧、急いで用意して裏の伐採地に行ったのだが、すでに霧は消えていた。朝霧は陽が上ると消えるので、それでも流れて来る幸運をひそかに期待していたのだが、結局そのまま描き進めた。この絵が、この先いい絵になれば結果オーライになるので、途中の段階では期待通りにいかなくても、ガッカリすることはない。深い霧の作品は、持ち越しでいつかは描けるだろう。

明日は『視惟展』に行きます。

富士山麓風景(21)/F10号/油彩/2015年

◾️2014-9-25 調節池

 2014.9.25 【富士(121)/P15号】

 今週の山中湖行は、『視惟展』の会期中なのだが、23日(火)から今日(25日、木)までいた。24日(水)は、日の出が5時半頃なので4時半に起きるつもりが、5時頃起き、急いで5時半過ぎに現場に立ったが、雲が多く、それでも描き進めて、ただ一度山頂が顔を覗かせたチャンスに描ききった。この日は、早朝を過ぎると天気はどんどん悪くなり、少し時間は遅れたが、諦めずにイーゼルを立ててよかった。一度でも外で描くと、気がすんで心がスッキリする。早朝の赤い光の中の富士は美しく、また何度も通ってみたい。

山中湖からの帰りに、銀座の視惟展に寄ってすぐに柏に帰るつもりが、画廊に視惟展のメンバーの住谷氏がいたので、例によって芸術論がはずみ、閉廊後も居酒屋で話続けて、柏の帰宅が遅くなって、この文章のアップがいつもより遅くなってしまった。写真は、デジカメを山中湖に忘れてきたので、別の写真を仮に載せますが、来週「富士(121)」の現場写真に差し替えます。

富士(121)/P15号/油彩/2014年

◾️山中湖村2014-10-3 調節池の小径

 2014.10.03 【富士(122)/F6号】

 今週の山中湖行は、1日(水)から今日(3日、金)までいた。今週から今後毎週、火→木、から水→金に山中湖行を変更する。中日の、昨日2日(木)が外で描くメインの一日なのだが、このところ天気のローテーションが悪く、朝から終日曇り空で富士は描けなかった。

今朝(3日、金)は、5時頃起きると、晴れてはいるが富士山頂は雲に隠れているので、9月3日にイーゼルを立てた調節池の周囲の小径(富士山麓風景)と、いつもの富士の見える場所とを二股にかけて調節池に行った。現場に着くと、やはり富士は雲に隠れている。すぐに諦めて、池の周囲を廻って林の小径まで行くと、驚いたことに、以前描いたアングルから富士が山頂を覘かせている。山頂が薄い雲に隠れたり、急に現われたりと安定した天気の条件ではないが、嬉しくなってF6号のキャンバスに筆を走らせた。ここでは、もっと大きなキャンバスで、冨士の絵が何点か描けるだろう。

先週、山中湖のアトリエに忘れてきたと思っていたデジカメが、今週行った時に探したが見付からず、それではと、柏に帰ってきて、先日『視惟展』の動画を撮ってフェイスブックに投稿したので、画廊への行き帰りに使っているショルダーバッグの中だと見当をつけたのだが、やはりない。探しまわって、最後、リュックサックの底の隅から出てきた。これでホッとした。まったく、最近、「ナイ、ナイ、ナイ、ナイ……アッター」が多すぎる。これも老化現象かナァ、イカンイカン。

富士(122)/F6号/油彩/2015年

◾️山中湖村2014-10-10 調節池の小径 庭

 2014.10.10 【富士(123)、小品2点】

 今週の山中湖行は、8日(水)から今日(10日、金)までいた。メインの9日は8日の満月の残月と冨士を期待したのだが、曇りで見られず、午前中、庭のツリガネソウとノギクをサムホールと0号に、切花にしないで外で直接描いた。室内と違って、外の花を描く場合、花もバックも全体に複雑なのだが、じれずはしょらず、追った視線の証拠のみを丹念に置いていけば、そのうちにキャンバスは埋め尽くされる。これで、第1工程は終り。

今日(10日)は、朝、高曇りで冨士が見えるので、先週描いた【冨士(113)】の場所にイーゼルを立てた。描き終わって、遠回りになるが、いつも描いている調節池のポイントに廻って帰ると、途中で、一箇所別のポイントに出遇った。来週は、そこで、イーゼルを立ててみようとおもう。

(写真のイーゼルの角度がいつもとは逆の理由は、日射しが背中から射して、キャンバスの上に自分の影が写って描きにくかったためです)

野の花(3)/0号/油彩/2015年

野の花(4)/サムホール/油彩/2015年

富士(123)/F10号/油彩/2015年

◾️山中湖村2014-10-17 調節池

富士(124)/P15号/油彩/2015年

富士(125)/P6号/油彩/2015年

富士(126)/P6号/油彩/2015年

◾️山中湖村2014-10-19 調節池の小径

 2014.10.19 【富士山麓風景(22)/F10号】

 昨日は、カメラマンの足立氏と柏から同行、変則日帰りで山中湖に行って来た。6時半頃柏駅を出発、昼ごろ山中湖に着き、すぐに調節池まで行き、私は富士山麓風景(22)を制作、足立氏は私の制作現場での写真を撮り、5時ころ山中湖からの路線バスで御殿場駅へ(道路は好天の日曜日の帰り車で渋滞)、柏駅で手早く遅い食事をして、バス停で足立氏と別れ、結局11時ころアトリエに帰還した。その間、例によってシャベリ詰め、おまけに、撮影とはいえ、現場でキャンバスに実際に描き始めればやめる訳にはいかない。しかし、いつもと手順が違うので、溶き油と油壺をジュリアンボックスに入れ忘れ、やむなく、のびない絵具を擦り付けて、なんとか現場での第1工程を終了した。私の絵としては、風変わりの描き出しだが、なんの問題なく完成にもっていけるだろう。(長年、数々の修羅場をくぐり抜けてきて身につけた刀傷は、ダテではないのだヨ、フッ、フッ、フッ…)

足立氏が撮ったこの時の私の写真は、年内に、他の作家の写真と共に柏のアトリエ グリュで展覧されます。

富士山麓風景(22)/F10号/油彩/2014年

◾️山中湖村2014-10-24 調節池の小径

 2014.10.24 【富士山麓風景(23)、F12号】

 今週の山中湖行は、22日(水)から今日(24日、金)までいた。メインの23日は雨、なので、終日7月16日にパノラマ台で描いた富士(113)を、ほぼ完成させた(明日完成させて、最新作にアップします)。今日(24日、金)は、前日の雨で富士山頂は新雪で新たに白く冠雪しているだろうし天気予報も晴れなので、5時半に起きて、調節池の先日描いた新ポイントにセットしたのだが、山頂は雲に隠れている。空の様子は全体に晴れる方向なので、少し逡巡したのだが、決断して場所を変えた。

こんなことは、絵でも人生でもよくあることで、この時に描いた富士山麓風景(23)がいい絵になれば、「終り(結果)良ければ全て良し」なのだ。

富士山麓風景(23)/F12号/油彩/2014年

◾️山中湖村2014-10-31 調節池

 2014.10.31 【富士(127、128、129、130)】

 今週の山中湖行は、29日(水)から今日(31日、金)までいた。29日(水)は、朝から快晴、小田急からも、御殿場線からも、御殿場から山中湖までの富士急の路線バスからも富士はよく見え、昼頃アトリエに到着後、F8号2点を持って紅葉の調節池に出かけた。当たりまえだが、同じ場所でも、早朝と太陽の位置と角度が違うため、富士山にあたる光が異なる。おまけに、早朝以外は雲に隠れて滅多に姿を現わさないので丁寧に光を追って、キャンバスを埋めた。1点描いてもまだ快晴、太陽は富士の天頂に近づく。太陽の位置と、冠雪の反射は少し創作を加えたが、もう1枚のF8号に手をつけた。

翌日(30日、木)も晴れ、朝から調節池へ。前日のポイントの近くに見つけた、立って描ける所に場所に移して、P15号で絹雲の秋空と紅葉の富士を、絵におさめた。その後、まだ富士が姿を現わしているので、先週描いた富士山麓風景(23)の場所で、富士山の姿が入った、富士(130)をF12号で描いた。ここは、前日、絵を描いた帰りに、午后から夕方にかけて逆光になり、以前東伊豆で描いた『逆光の坂道』(この絵は朝の光ですが)の光が再び見られる。その画面に富士のシルエットが入ればいいのだが、それは出来過ぎで屋上屋か。それも天のなすところ。

来週から個展で2週間山中湖には来れない。葉を落とす前の錦秋の富士を描きたかったのだが、今週はそのラストチャンスに恵まれた。これも、日頃の行ないが良いから天がご褒美を与えてくれたのだろうと、自画自賛して鼻をふくらませる。これをやっては駄目なんだと道元はいうけれども、どうしても我慢ができない、ゴメンチャイ。

富士(127)/F8号/油彩/2015年

富士(128)/F8号/油彩/2015年

富士(130)/F12号/油彩/2015年

富士(129)/P15号/油彩/2015年

◾️山中湖村2014-11-21 アトリエ

 2014.11.21 【新作ナシ】

 今週の山中湖行は、19日(水)から今日(21日、金)までいた。藤屋画廊での個展があったので3週間ぶりだ。外で描きたかったのだが天候に恵まれずアトリエに籠って、描きかけの絵に手を入れて過した。

12月6日から、柏のアトリエ グリュで『作家とその作品展』(写真家足立紳一郎が撮る創作者の風貌)が始まる。10月18日に、足立氏が撮影した写真の、私が現場で描いている作品〔「富士山麓風景(22)」〕を今回の山中湖村滞在中にほぼ完成させた。上記の展覧会に出品します。

冬になると、太陽の、日の出、日の入り、南中の高さが変わり、午前中、冬木立と太陽が、アトリエの窓から目に入ってくる。アトリエの窓からの作品は今まで2点描いているが、まだ何点かは描けそうだ。

写真は今日のアトリエの窓からの写真。写真ではうまく撮れていないが、私の裸眼はシッカリと世界存在の現成公按を写し込んでいます。

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