山中湖村-3デジタルフォトデータ
◾️山中湖村2014-4-16 伐採地 御殿場駅
2014.4.17 【イーゼル絵画は小休止】
今週は、山中湖には出かけたが、イーゼル絵画は小休止。2012年7月12日に御殿場で『富士(1)』に著手して、2年間で100点の富士山の絵を描く仮の目標が、先週の4月8日の『富士(100)』でアッサリと、予定より早めにクリヤーしてしまった。『富士(100)』といっても、特別な絵ではなく、M8号の淡々としたなんでもない作品で、それが、イーゼル絵画の特徴なのだ。
イーゼル絵画でないピカソの『ゲルニカ』は勿論、イーゼル絵画の画家達も、セザンヌの『大水浴』、モネのオランジェリー美術館の睡蓮の大作群等、どんな巨匠といえども、自我を無にすることは至難の技で、現場を離れると自己のオファーが画面に出てしまう。
とはいっても、淡々とした歩みの途上で、100点の大台を超えたということは、自分の内では感慨がある。感慨はあるけれども、私がイーゼルを立てなければ世界のなかの「而今」の美しさは2度と再臨してくれないとおもうと、やはり出来るかぎり、万難を排して、現場でイーゼルを立てなければならない。来週は山中湖越しの富士のポイントに初めてイーゼルを立てようとおもう。
写真は今朝、御殿場駅構内で撮った窓と日射し。窓の外は箱根側の風景。
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富士(100)/M8号/油彩/2014年 |
◾️山中湖村2014-4-23 平野
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富士(101)/P12号/油彩/2014年 |
◾️山中湖村2014-4-30 富士桜
2014.5.01 【富士桜(別名豆桜)】
今週は、昨日が大雨で終日アトリエで途中の絵に手を入れて過した。一日中描いたので、3月12日に描きはじめた『富士(93)』が完成したので、明日最新作にアップします。
写真は2階のアトリエの窓から写した借家の敷地内の富士桜。富士桜は御殿場の清宏園でも見たし、東伊豆の山中でも見たが、このあたりの富士桜は、今年が特別かもしれないが、花付きが良い。この桜の大木は見たことがなく、庭の桜は私の見た内では大きい方の部類だ。まだ、冬枯れ色の木立のなか、雨の中を下向きに、ピンクのガクで白い小さな花を咲かせる風情(ふぜい)は、老年に入った男の琴線をくすぐる。
モネのように、自分で庭を造り、それを描いて過せれば理想的だが、日本の場合、風景に恵まれているので、ちょっとイーゼルを外に持ち出すだけでモチーフは溢れている。こういう心奥の揺れを忘れないで持ち続けていれば、富士桜を描く機会と情景に、何時かは遭遇するだろう。
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富士(93)/F20号/油彩/2014年 |
◾️山中湖村2014-5-8 平野浜
2014.5.09 【富士(102)】
今週の山中湖行は7日(水)に柏を出て、今日(9日、金)帰った。昨日は、午後3時頃『富士(101)』と同じ場所にイーゼルを立てたのだが、太陽はすでに山頂の真上を通り越して富士山の右側に移っていた。季節によって、太陽の軌跡が違うので、私の予想の時間が違っていた。それも仕方がないし、当日の絵はそもそも太陽は画面に入れるつもりはなかったので、かまわずF12号のキャンバスで描き始める。高曇りのモノクロームの空、おまけに逆光なので固有色がとんでしまうが、イーゼル画の強み、絵造りを考えないで見えたとおりにガシガシ描いていく。風が強くキャンバスがあおられて描きにくかったが、風のせいで湖水が波立ち、おあつらいむきに太陽の光が反射してキラキラ輝く。水面と太陽の位置の関係ばかりでなく、波の形でも光りかたが変わるだろうから、当日の湖面の光を裸眼で見られたことは幸運だった。さて、肝心のこの絵はどんな作品に仕上がっていくのだろう。
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富士(102)/F12号/油彩/2014年 |
◾️山中湖村2014-5-14 平野
2014.5.15 【富士(103)】
今週の山中湖行は、昨日(5月14日)先週『富士(102)』を描いた同じ場所(4月24日の『富士(101)』も)にイーゼルを立てた。晴れて、湖面が太陽の日射しでキラキラ反射する情景を狙っていたのだが、先週と同じく高曇りの空で、湖面は光らない。この日も先週と同じく風が強く、おまけに、この場所は吹きさらしなので、描いているあいだじゅう、パレットでイーゼルを押え付けながら描画を乗り切り、風の強い時の、描画の仕方を学習した。
モチーフの条件はベストではないが、イーゼル画ではあくまで絵作りはしない(自己のオファーは入れない)というのが、今の私の描画の「縛り(決まり)」で、見えるがママを裸眼で追っていく。太陽には日暈(ひがさ、にちうん)がかかり、これも描写する。日暈にはかすかに虹色がついているが、色の順序は、後でパソコンで検索して確認すればいいや。
太陽を画面に入れるために、M15号を縦に使って描いたのだが、そのぶん遠景が見た目のナチュラルな大きさより、小さくなるために、物感が稀薄になってしまうのに途中で気付く。気付いても、その場ではどうすることもできない。今後、この絵を描き進める過程でいろんな視覚の問題が分かってくるだろうから、だから、画家にとってイーゼル画は死ぬまでやめられない。
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富士(103)/M15号/油彩/2014年 |
◾️山中湖村2014-5-20 平野
2014.5.22 【富士(104、105)】
今週の山中湖行は、月曜日(19日)から今日(22日、木曜日)まで山中湖村で過した。移動日以外はできるだけ外で描きたいのだが、昨日は雨、結局20日(火)に最近毎週通っている平野(ひらの)の湖畔にイーゼルを立て、「富士(104)」P12号と「富士(105)」F12号に手を付けた。当日は、いつもの場所で自衛隊の訓練生の水上訓練を行なっていて、その邪魔をしないように、小川の端にイーゼルを立てた。すぐ横で一心不乱で描いていて視線はそちらには向けなかったが、訓練の様子は素晴しく頼もしく、そして画家にとっても参考になる点が多々あった。
例えば実際の戦闘や震災救助活動で、それを為すために、それ以前の段取りにどれほど多くのスキルを身につけなければならないか、そしてそのスキルなしにはいくら戦闘能力があっても、現場に立つ前に味方の足手まといになってしまうかが分かる。(一例、5人乗りのゴムボートが転覆し全員が水に投げ出された場合、ボートをチームワークで復元し、5人全員をボートに引き上げる教練)
昔、私が中学生だったころ、当時テレビで『人間の条件』(五味川純平原作)という長編の連続戦争ドラマをやっていた。主人公の梶(加藤剛)に対して、私の父と戦後の若い先生達の意見が違うのだ。父の意見は「こんな奴とは、上司でも部下でも同僚でも、一緒に仕事をしたくない」というものだった。
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富士(104)/P12号/油彩/2014年 |
富士(105)/F12号/油彩/2014年 |
◾️山中湖村2014-5-28 調節池
2014.5.29 【富士(106)】
今週の山中湖行は、先週と同じく月曜日(26日)から今日(29日、木曜日)まで山中湖村で過した。その間、描いたのは『富士(106)』、F8号1点のみ。天気も良く、実はあと2、3点描くつもりで用意していたのだが、御殿場での富士と同じく、晴れて陽が上ると広大な裾野が暖められ、その上昇気流で雲がわき上がり山頂を隠してしまう。これからは早朝の一時が勝負で、来週からは朝食前にイーゼルを立てる予定で現場にのぞもうとおもう。
『富士(106)』は27日(火)の朝食後、いつもの調節池。木々は全て新緑に変わり、冬は常緑樹で目立っていたモミや松も、緑の中にのみ込まれてしまっている。昨年(御殿場)より格段に多い冠雪も稜線の雪融けが目立つ。1点描き終わる頃には、写真のように山頂は雲に隠れてしまった。
カッコーやホトトギスの鳴き声も聞こえる(真夜中の午前1~2時頃ホトトギスの鳴き声を聞いた。いったいそんな時間に何をしているのだろう)。両鳥共托卵をするので、他の野鳥も今は巣作りの季節。樹間からセミらしき声も聞こえるがあれがハルゼミなのだろうか。
一見不動の富士山も、イーゼル絵画では2度と同じ絵は描けない。まさに「青山常運歩」(『正法眼蔵』(山水経))である。
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富士(106)/F8号/油彩/2014年 |
◾️山中湖村2014-6-8 アトリエ
2014.6.09 【梅雨入りで】
今週の山中湖行は、4日(木)から8日(日)まで山中湖で過した。行き帰りの移動日だけ曇りで、あとは大雨に降りこめられる。3日間家に閉じこめられたおかげで、溜まっていた山中湖村で手を付けた作品が、残り2点まで消化できた。
柏でも、買い物以外はアトリエに閉じこもって画を描いているので何も辛くはないが、山中湖に来て1度も外にイーゼルを立てられないのはやはり不満が残る。そのせいなのか、山中湖のアトリエの窓からの風景に、2箇所いいアングルを見付けた。近々にその作品もアップできるだろう。
とにかくイーゼル絵画は、私の身心の浄化に役立っていることは間違いない。
写真は、窓からの風景のひとつ。写真では分かりにくいが、肉眼では富士の山頂の一部がしっかりと見えている。
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◾️山中湖村2014-6-13 アトリエ 調節池
2014.6.14 【山中湖村風景(2)、富士(107)】
今週の山中湖行は、11日(水)から14日(土)まで山中湖で過した。昨日(13日、金)、今日(14日、土)やっと晴れ、今日は移動日なので、昨日久しぶりに朝4時半起きで2点手を付ける。1点はS8号で2階の窓から朝日をいれた前の家の木立(カラマツとニレ?)を、7時頃それを終えるとすぐにいつもの調節池にF20号でイーゼルを立てた。9時過ぎに富士(107)を描き終えるころには、やはり山麓からあやしい雲が出始め、その後はⅠ日中周りは晴れているのに山頂を隠す。これから富士を描くには朝食前の9時までが限度かな。
山頂の雪融けで冠雪も融け上がり、稜線も太くなって、土色系統から緑一色に移った山麓の色の変化共々、同じ場所で同じ対象を描いているとはとてもおもえない。世界は、過去、現在、未来と流れているのではなく、今→今→今→今と、切れ目なく現成(げんじょう)していることを実感する。2010年以降、イーゼル絵画と道元に出合って本当によかった。
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朝光/S8号/油彩/2014年 |
富士(107)/F20号/油彩/2014年 |
◾️山中湖村2014-6-19 ホテル跡
2014.6.19 【富士(108)】
今週の山中湖行は、17日(火)から19日(木)まで山中湖で過した。昨日(水)は朝から曇りで富士は姿を見せず、今日(木)の早朝(6時頃)近くの『ニュー山中湖ホテル』の跡地にイーゼルを立てた。
この場所で描くのは初めてで、アトリエから歩いて来れる距離でもあり、これから何点か描くことになるだろうが、まず手始めにP10号で描いてみた。手前が草原(くさはら)だと視界がひらけて描きやすいが、草原(くさはら)の部分は、どこでも、うまく描写しないとゴルフ場の風景のようになってしまうおそれがある。
立ち位置の背後は、湖畔の国道に平行する昔のメイン道路の馬車道で、早朝でも車の行き来はあるが、敷地内の目立たなく、小高い絶好のポイントがあった。少々目立ってもこの歳になると一向にかまわないが、人の視線を気にせずに、たった一人で対象に対峙できる場所の方がより良いにきまっている。
今日も、「求めよ、さらば与えられん」でした。
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富士(108)/P10号/油彩/2014年 |































































































































































