岡野岬石の資料蔵

岡野岬石の作品とテキスト等の情報ボックスとしてブログ形式で随時発信します。

関連記事

no image

画中日記(2016年)

画中日記(2016年)  2016.01.03 【新年に】  新しい年を迎えて、今日で3日目だ。私の場合、画は美神への信仰なので、新年といえども、やる事はおなじで絵を描いている。それでも、年がかわると …

no image

『高群逸枝全集⑨』(理論社)より

■たとい私があの山を一つ超えたとて、そこにも風が吹いているばかり。(94㌻) ■水の流れはさらさらと 風の響きはそよそよと 昇る旭はきらきらと (107㌻) ■父上のご慈愛は、子、嫁、孫に、樋をかけて …

no image

『父』幸田文より

■仰臥し、左の掌を上にして額に当て、右手は私の裸の右腕にかけ、「いいかい」と云った。つめたい手であった。よく理解できなくて黙っていると、重ねて、「おまえはいいかい」と訊かれた。「はい、よろしゅうござい …

『意識と本質』(精神的的東洋を索めて)井筒俊彦著 岩波文庫

『意識と本質』(精神的的東洋を索めて)井筒俊彦著 岩波文庫  意 識 と 本 質 ――東洋哲学の共時的構造化のために―― Ⅰ ■いわゆる東洋の哲人とは、深層意識が拓かれて、そこに身を据えている人である …

no image

『坂本繁二郎』画集 集英社より

■しかし、かいた絵は(私)です。私そのもので、自然ではありません。私は一生絵をかいて生きてきたことを、しあわせに思っています。(90㌻) ■物の存在を認める事に依って、自分も始めて存在する。(131㌻ …