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御殿場-7

投稿日:2025-11-15 更新日:

御殿場-7デジタルフォトデータ

◾️御殿場2013-10-2 一木塚

 2013.10.03【富士(74)、(75)】

今週の御殿行は、2日(富士-74、S15号)3日(富士-75、S8号)共に一木塚の三角点にイーゼルを立てた。この場所を見付けて以来、ここにイーゼルを立てることが多いが、それは、富士の裾野から山頂に向って描くと立ち位置が上りに向かうのがほとんどなのだが、ここは珍しく、小高い対斜面の下り坂の向うに富士山を描くので、描きやすいのがその理由だ。浅間山から天城の山並を描いたように、高い山は対斜面から描くのが私には理想的なのだ。前の松林も将来成長すれば中景を隠すだろうし、松林の右側は大規模な工事が始まっているし、この理想的な情景もいつまで存在するか分らない。だから、来年の6月までに出来るだけ多くの作品を、ここで描きあげたいと思っている。

いつものように、描き終える頃には、写真のように山頂は雲に隠れる。そのために、本来の私の描き方は、またイーゼル画では全体から部分に向って描き進めるのだが、富士の場合はやむなく先に富士山頂から描いていくようにしている。

 

富士(74)/S15号/油彩/2014年

富士(75)/S8号/油彩/2014年

◾️御殿場2013-10-10 一木塚

 2013.10.10【富士(76)】

今週の御殿行は、9日は曇りのち雨で外に出られず、今朝(10日)は全天晴れてはいたが富士山の山頂だけに雲がかかり、そのうちに雲が消えるだろうと、かまわず描いていったのだが、結局、描き終えるまで雲は消えなかった。かろうじて、頭だけ出たところを、手早く描写して、なんとか絵にはなったが、同じ場所で何枚描いてもイーゼル画は毎回スリリングだ。

富士(76)/S10号/油彩/2013年

◾️御殿場2013-10-17 高塚道

 2013.10.17【富士(77)】

今週の御殿場行は、16日は台風で出られず、翌日の17日(今日)は台風一過を期待したのだが雲が多く、山頂は隠れたがほんの一瞬顔を覗かせた時になんとか画面におさめた。場所は、高塚道を少しづつ描き上がってきて、今までの最高点。この周りに描く場所はありそうなのだが、時間がたつと自衛隊の車が近くを通り、また駐車するので、遠慮しながらの描画になるし、イーゼルを立てる場所も限定される。

富士(77)/F10号/油彩/2013年

◾️御殿場2013-10-31 一木塚

 2013.10.31【富士(78)、富士(79)】

今週の御殿場行は、来た日(29日)は雨、昼から山中湖村に行き貸別荘を2年間借りる契約を済ませる。その日の雨で山頂は雪、翌日の冠雪の富士は私にとって今年最初のお目見えだ。山頂に雪のホワイトが入った「富士(78)」(F15号)は、空のブルーと松のグリーンとでこの場所(一木塚)での何点かの絵の中では、比較的明るい感じの作品になりそうだ。翌日(今日、31日)も朝は快晴、前日の晴天で冠雪は山頂に向って少し融け上がり、稜線の黒い筋の数も多いが、雲ひとつない青空の「富士(79)」をF25号で手を付けた。秋空の明るい冠雪の富士を2点、最後に間に合ってよかった。

引っ越しの片付けもあるので、来週が御殿場でイーゼルを立てる最後の機会だが、天気の条件が全てそろえば、日の出前の20分くらい山頂を紅に染める富士を、一木塚で描いてみたいが、さてどうなるのだろう。ダメならダメでどのようにでも天の思し召しに従いますが。

富士(78)/F15号/油彩/2014年

富士(79)/F25号/油彩/2014年

◾️御殿場2013-11-6 一木塚

 2013.11.06【富士(80)】

今週の御殿場行は、来週は引っ越し準備の片付けがあるので、御殿場でイーゼルを立てる最後の機会、ラストチャンスを富士との素晴らしいコラボレーションで終った。夜明け前の一瞬(20分位)頂上だけに光があたり、冠雪を紅に染める富士は、以前桜公園で描いたことがあるが、近景まで入れた、紅富士のラストチャンスに、幸運にも恵まれた。前日F25号のキャンバスを張って、朝5時半頃起床して現場に立ち、6時10分から7時15分まで約1時間、「存在」に反射する「光」の交響曲に包まれて、主客合一、本質直感、捨身本能覚(しゃしんほんのうがく)で筆を走らせた幸せなひと時でした。

学生時代、有楽町の日劇アートシアターで『真実の瞬間』(フランチェスコ・ロージ監督)という映画を観たことがあるが、まさに画家のこのような時間を「真実の時間」とよんでも許されるでしょう。制作現場の制作前と制作後の動画は、ユーチュ-ブに投稿しました。〔岡野岬石『富士(80)』の制作現場〕で検索して見て下さい。

富士(80)/F25号/油彩/2014年

◾️御殿場2013-11-20 室内より(最終回)

 2013.11.14【御殿場だより最終回(1)】

2012年の7月から始めた、「御殿場だより」も今日で最終回です。来週からはこのページのキャプションは【山中湖村だより】になります。来週引っ越しをして荷物の整理をし、再来週から山中湖からの富士山に対峙します。御殿場で出来た作品は「富士(1)」から「富士(80)」まで描きましたが、「富士(81)」からは山中湖側からの富士山になります。

御殿場側からの富士は、溜まっているキャンバスを完成させれば、たぶんこれで描くことはないでしょうが、イーゼル絵画は1点1点が、現場での真実の裸眼の記録なので、忘れられません。御殿場で描いた作品の上で、気付き、試みた数々の絵画上の問題は、新たな山中湖村での富士山の絵に引き続き試され、生かされることでしょう。御殿場の自然、知りあいお世話になった人たち、ありがとうございました。

今週の御殿場行は、来週の引っ越しの準備で、描くのはあきらめた。昨日(13日)は片付けが早めに終ったので、午後から御胎内温泉に出かけた。山中湖村に引っ越すことは、レストラン『利顧』の店長勝間田氏には先月末に伝えてあったので、最後もやはりメニューにはない料理をサービスしてくれた。別荘とはいっても、ほとんどの時間を絵を描くことに使っているので、水曜日の夕方温泉にはいり、レストラン『利顧』のおいしい料理で1杯やって帰るのが、御殿場での唯一の楽しみであり骨休みでした。店長の勝間田氏をはじめ、従業員の方々も顔を覚えてくれ、よくしてもらって、ありがとうございました。

たまたま、引っ越しの連絡にケイタイを持っていたので、掲載写真は店長勝間田氏と副店長児玉さんと私の『利顧』店内での写真をアップしました。この、ページには写真が1枚しか載らないので、このとき休憩中でいなかった黒木さんとの写真はフェイスブックに載せます。

 2013.11.21【御殿場だより最終回(2)】

昨日(20日)、御殿場から山中湖村に引っ越しが終った。引っ越し後の片付けに忙殺され、山中湖村での写真が撮れなかった。そのため、引っ越しの日の早朝、満月に近い残月が、冠雪の富士の横に出ていたので、おもわず御殿場の借家の2階から撮った写真を載せます。写真がそれぞれビミョウに違うのは、オート撮影の他、カメラのシーン別オプションで、トワイライトや夕焼け他で撮ったためです。

この写真は、2012年7月12日の『御殿場だより』の初回「裸眼の富士山」に載せた写真と同じ位置からのもので、3次元の空間に、時間の方向を加えれば、時間の厚みのぶん世界は螺旋状に進んでいて、同じ場所が同じではないのだ。時は過ぎてゆく。

 

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