岡野岬石の資料蔵

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デジタルフォトデータ 取材フォトデータ 山中湖村だより

山中湖村-7

投稿日:2026-01-29 更新日:

デジタルフォトデータ山中湖村-7(工事中)

◼️山中湖村2015-5-21 調節池 交流プラザきらら

 2015.5.21 【満開のズミの木】

今週の山中湖行は、19日から今日(21日)まで山中湖村で過ごした。メインの20日は、晴れて富士が顔を出せば山中湖交流プラザ「きらら」に行く予定だったが、早朝曇りがちだったので霧を期待して調節池に行き、P10号で1点描いた。朝の斜光が射したり陰ったりしたが、できるだけ緑陰のトーンを追った。富士山頂は描き終える直前に顔を現わしたので(富士の顔を見せるまで、できるだけ空を描くのを遅らせた)、ありがたく、急いで描きました。朝食を食べ、晴れているので富士が見えなくともズミの花の様子を確認しなければと、小品のキャンバスを持って、ふじっ湖1号で「きらら」に、ズミの白い花は枝一面の満開だった。そこで、湖畔のズミの花をF6号のキャンバスで描く。

このぶんだと、来週は花が散っているだろうから、今日が、今年のラストチャンスだろうと、20号のキャンバスを用意して準備だけは万全で朝を待ったのだが、前夜は激しい雷雨。しかし、今日の早朝雨戸の隙間からの日射しで天気を確認、勇躍、朝一番のバスで現場に立った。前夜の風雨で白い花びらがかなり地面に落ちている。

こんな時は描くのが嬉しくて、楽しいよ。一年のなかのワンチャンスに立ち遇えるのだから。

富士(162)/P10号/油彩/2015年

ズミの咲く湖畔/F6号/油彩/2015年

富士(163)/M20号/油彩/2015年

◼️山中湖村2015-5-28 調節池

 2015.5.28 【富士(165)】

今週の山中湖行は、26日から今日(28日)まで山中湖村で過ごした。メインの27日は、東京では真夏日だったそうだが、山中湖はまさに避暑地の清々(すがすが)しい一日だった。

昨日(27日)早朝、調節池に行く。この日は、いつも描く場所の近くの、富士山に向って左寄りのダムの端にイーゼルを立てた。ここの周辺は、下の道路から見え、以前注意されたことがあるので座って描いたが、やはり立って描くほうが描きやすいし、また同じ位置でも目の高さによって対象は違って見える。描き終えて、立って描ける場所を探す。夏は草木の葉が繁るので目立たないセッティングで描けば大丈夫だろうという場所があったので、近々そこで、描こうとおもう。

今回は、富士山の裾野をできるだけ入れようとおもって、P20号で描いたのだが、まだ入りきらないので、帰ってから、M25号のキャンバスを張った。富士山に近い位置で裾野までを入れるには、これでもまだ画面の縦横比が小さいかもしれない。特注で木枠を作ってもらうのも一案だが、あまりに横長の画面にすると、パノラマ写真のように、現実感が薄れるので、キャンバスのMサイズが限界だろう。こんな命題が立つのもイーゼル絵画ならでの「事件は現場で起こる」で嬉しいし、次の作品のモチベーションになる。

平野の湖畔からの夏の富士も描かなくてはとおもっているし、富士が画面に入らない山麓の風景や、山中湖の湖畔の風景も何カ所か見付けているので、別荘でノンビリ過すというとは程遠い毎日で、画狂老人はウレチイナァ~!

富士(164)/P20号/油彩/2015年

◼️山中湖村2015-6-04 平野

 2015.6.04 【富士(166)】

今週の山中湖行は、3日から今日(5日)まで山中湖村で過ごした。メインの4日は、梅雨入り間近の間の晴れた一日で、平野の湖畔で「富士(166、M15号)」に手を付けた。

山頂の融け残った谷筋の雪も、この時期になると少なくなっていくが、ホワイトをキャンバスの地を描き残していく作業は面倒くさい。しかし、ジレないで淡々と視線とタッチを合せていけばいつの間にかキャンバスは埋まっていく。結局は、急がば回れ、千里の道も一歩から、である。

アトリエ画と違って、イーゼル画の描写は、対象を時間も空間もオールオーバーに全元論で捉えなければ、一筆も進まない。画家の対象に向ける視線は、一視線ごとに、絞りもレンズも画面設定も瞬時に変えて見ているので、大きさも、位置も、色も、明度も、視線ごとに、ピコピコと動き変わる。そして、見ている対象のポイントは必ず視角の真ん中で見る。つまり、写真のように一つの視線と一瞬の時間で、時間と空間を微分化して定着させる捉え方と、画家が裸眼で対象を前にした捉え方、一瞬一瞬の視線をタッチで埋めていく、時間と空間を積分化していく捉え方はまったく違うのだ。当然、私の「裸眼のリアリズム」と「抽象印象主義」の作品と、写真や光学的図学的、あるいはコンピューターグラフィックスの作品は、画面の表面の光と空間と、もう一つは積分された時間性が、そもそも違うのだ。

2010年からイーゼル画を始め、その途中で道元に出逢って、仏教の全元論的世界観を自分の芸術のコンセプトのバックボーンに据えて、確信を持って絵が描ける、画家としての幸せな巡り合わせに、感謝感謝のこの頃です。

富士(166)/P15号/油彩/2015年

◼️山中湖村2015-6-12,19 アトリエ

 2015.6.12 【梅雨空で】

今週の山中湖行は、10日から今日(12日)まで山中湖村で過ごした。3日間とも梅雨空で外に描きに出かけられなかったが、その分、溜まっている作品を描いて、ほぼ完成して持ち帰ったので近々最新作でアップします。というわけで、写真が1枚もないので、掲載した写真は、先々週(5月28日)に撮ったものをアップしました。今度、描こうと思っているアングルの、調節池からの富士山です。

 2015.6.19 【やはり梅雨】

今週の山中湖行は、17日から今日(19日)まで山中湖村で過ごした。着いた日の、夕方から今日出るまでずっと雨。

着いた日の午后は、建物の廻りと、道路際の草刈りをした。刈り込み鋏で作業したので能率が悪く、次は草刈り鎌(三日月型の刃)を買っておかなければとおもう。刈り込み鋏だと、1本の草を何度も刈ることになるが、鎌で根本を切ると1回の作業で草が刈れる。コツは鎌を途中で何度も研ぐこと、これはかって、千葉の茅葺きの農家を借りて住んでいたときに、大家さんの草刈りの様子をみて知っている。よく切れる鎌で、地面近くを撫でるようにはらえばみるみるうちに草が刈れる。見るとヤルのは大違いだが、世の中で一番難しい「芸術」に取り組んで生きているので、アアなればコウなるという、思考が直線的な命題をクリアーするのは簡単だ。

草刈りの時に、ミヤマオダマキとナルコユリが咲いていたので別にとっておいて翌日(18日)F3号とF5号の作品に手を付けた。どちらも下向きの花だし、山野草は、園芸種の花と違って草むらの中にあるとあまり目立たないが、切花にすると存在感がきわだつ。

天は隅から隅まで微細な部分まで平等に「現成」し、手を抜くなんてケチな真似はしない。

野の花/F5号/油彩/2017年

◼️山中湖村2015-6-26 パノラマ台

 2015.6.26 【富士(167)】

今週の山中湖行は、24日から今日(26日)まで山中湖村で過ごした。メインの25日は、梅雨の間の晴れた一日で、久しぶりのパノラマ台で「富士(167、S25号)」に手を付けた。昨年の夏は、先日近作横型でアップした『富士(117、M30号)』と『山中湖(M30号)」と同じ場所でイーゼルを立てたが、今年の1月『富士(147、S20号)』と4月『富士(152、S20号)』で、近景の枯れ色の中の緑の松で、Sサイズの構図がうまくいったので、草木が緑に変わってから、ずっとねらっていたのだが、やっと念願かなった。

しかしこれからの富士山は、御殿場と同じで、晴れた日は10時頃には雲に隠れてしまう。夏は日の出が早いので、6時には現場に立ちたいのだが、山中湖のタクシーは7時からしか迎車できない。だからこの時期の描画は、変則だが、まず、富士山から描き始める。描き終える頃には、写真のように山頂は雲の中だ。ブラッと行って、「棚からぼた餅」のように、偶然いいモチーフに出会い、いい絵が描け、いい絵が完成する、ということは金輪際無い。

富士(167)/S25号/油彩/2015年

◼️山中湖村2015-7-03 湖畔

 2015.7.03 【梅雨で】

今週の山中湖行は、1日から今日(3日)まで山中湖村で過ごした。昨日(2日)は、朝曇り空で、天気予報も曇りだったので、以前から目を付けていた湖畔のポイントに初めてイーゼルを立てた。描きはじめた頃から細かい雨が降りだし、イーゼルを立てた場所が前下がりでキャンバスの面が寝るために雨で濡れ、描きにくいので早めに諦めてアトリエに帰った。色を着ければ、その日の天候や太陽の位置の違いで、ヴァルールが変わるので、途中の絵を別の日に描き加えるのは難しいが、今回は立ち木の線だけなので、別の日に出直して、キャンバスを埋めようとおもう。翌日(今日、3日)雨が降らなければ、午前中現地で描くつもりだったが、山中湖は今日も大雨で、結局、アトリエに閉じ込められて外には出かけられなかった。

写真は、描く前に撮った現場の写真。フェイスブックには途中で終った、F10号のキャンバスの写真も投稿します。

◼️山中湖村2015-7-03 アトリエ 調節池

 2015.7.16 【緑陰、富士(168)】

今週の山中湖行は、14日から今日(16日)まで山中湖村で過ごした。着いた日の午后は、2階のアトリエの窓からの木々の緑陰が美しいのでF8号のキャンバスで描く。以前なら、こんな細かい光の対象は、面倒さと難しさとで描く気持が臆していたが、5年間のイーゼル画の修行のおかげで、いまやどんな対象、状況でも現場でイーゼルを立てさえすれば、必ず作品化できる自信ができた。

翌日は朝6時頃から調節池で富士(168)をM15号のキャンバスで手を着ける。朝の長い波長で植物の生えていない山頂が赤褐色だが、夜明け前の山頂に当たった光はもっと赤くなるだろう。この夏には、そんな富士も描くチャンスがあるだろから楽しみである。

早朝は雲一つ無くても、描き終えるころには、たいてい山頂は雲に隠れる。だから、山頂から画面を埋めていくのだが、これは止むを得ずそうするので、部分から全体へと描写を広げると、大きなマッスのヴァルールが狂ってしまう。これは、現場から絵を持ち帰って、今後のアトリエでの作業でクリアできるだろう。

今朝の山中湖から、柏への道中は、台風の大雨のせいで、鉄道の各線が不通、結局、御殿場から沼津に廻り、三島から新幹線で東京まで帰った。途中での分岐点の選択と決断は、瞬時に頭に浮かび、まだ脳は衰えていないと自信がついた。今はパソコンで情報が得られ、宿の予約も簡単で旅行も楽だが、20代から行き当たりバッタリで全国を取材旅行してきた経験は、いまだに生きている。

“長年、数々の修羅場をくぐり抜けてきて身につけた刀傷は、ダテではないのだヨ、フッ、フッ、フッ…”

窓外風景/F8号/油彩/2015年

富士(168)/M15号/油彩/2015年

◼️山中湖村2015-7-23 調節池

 2015.7.23 【富士(169)】

今週の山中湖行は、21日から今日(23日)まで山中湖村で過ごした。22日は前日からの天気の続きで、夜明け前の赤富士をねらって、調節池の現場に午前4時20分ころイーゼルを立てた(日の出の時間は午前4時41分)。しかし、もしかの用意にキャップライトを入れたりして、いつもとルーティンが違うせいなのかどうか、ジュリアンボックスのなかに溶き油と油壺を忘れてきてしまった。箱のなかで動かないように布で包んで行くのだが、布だけあって中味が無い。すぐに、取りに帰ることを決断する。往復で30分かかり、日の出前の赤富士は諦めるが、今回の絵は今回の絵で、それはそれで良い絵になればいい訳で起きた事は仕様がない。日の出前の赤富士は、次の機会の宿題にしよう。

30分後、日は画面下部の林の木々にまで射しているが、早朝の波長の長い光は赤味がかかって、まだ充分に赤富士である。冬の冠雪の形は、植物の生えていない、岩や、砂礫の部分だと分かり、だから、赤い部分は、冬の雪の白い部分と重なる。

忘れ物を取りに帰る途中で撮った写真(ユーチューブの方には載せます)だと、山全体が赤紫色で、空の色もまだ白っぽい。富士山がそうで、前の林に日射しがなくて明暗の対比が大きい瞬間が次の絵の狙い目であろう。

今朝、晴れて富士が見えれば帰柏を1日延ばして描きにいこうと、前日キャンバスを張って準備していたのだが、前夜の雨で朝から曇り空なのでいつものように朝山中湖を発った。

富士(169)/P15号/油彩/2015年

◼️山中湖村2015-7-31 湖畔

 2015.7.31 【湖畔の風景(2)】

今週の山中湖行は、29日から今日(31日)まで山中湖村で過ごした。30日は先週からの続きで夜明け前の赤富士をねらっていたのだが条件が悪く、それならばと、朝食後、山中湖畔の初めてのポイントにP8号のキャンバスでイーゼルを立てた。

このてのモチーフは昔からお手の物なので、すんなりと画面が埋まる。この絵は、いつものように、青紫色のハッチングとチタニウムホワイトをうすく全面にかける2工程を省いて、今後直接完成に向かおうとおもう。

山中湖は夏休みに入って、お盆までは観光客や運動部の合宿などで賑わいをみせる。描いている背面の湖畔の国道の車の通過音で条件がイマイチだが、日頃の修行のおかげでひとたび筆を持てば、「身心(しんじん)脱落、脱落身心」で筆が進む。修行は結果を裏切らない。

湖畔の風景(2)/P8号/油彩/2015年

◼️山中湖村2015-8-06 調節池

 2015.8.06 【富士(170)】

今週の山中湖行は、4日から今日(6日)まで山中湖村で過ごした。5日は前日からの天気の続きで、夜明け前の赤富士をねらって、午前4時起床、調節池の現場に午前4時40分ころイーゼルを立てた(日の出の時間は午前4時56分)。この日はドンピシャリ、刻々と変化する光のシンフォニーの現場に立ち合えた。フェイスブックには何枚も写真をアップできるので載せるけれども、空の色の変化と陽が昇るにつれて手前の林にも陽が射し下りてくるので、描写を滅茶苦茶に急がされる。いつもより30分から1時間早く描き終わり、5時47分に絵の写真を撮って、イーゼルをたたんだ。

朝食後、まだ富士は姿が出ていて条件がいいし、時間もタップリあるので、また、違う場所に描きに行ってもいいのだが、この日はこの1点で気力が尽きた。

富士(170)/P15号/油彩/2015年

◼️山中湖村2015-8-14 【草むら】

 2015.8.14 【草むら】

今週の山中湖行は、11日から今日(14日)まで山中湖村で過ごした。今回は、まるまる中2日あったののだが、両日とも天気が悪く、外に描きに出られなかった。こういう日は、いつも通りに溜まっている絵を描き進める。2点を、ほぼ完成させたので、近日中に最新作でアップできるだろう。

という訳で、現場での写真がないので、昨日、夕食後タバコを一服中、雨上がりの夕日に光る庭の草むらが美しかったので、その時の写真を載せます。草むらの絵は、伊豆にいる時から描いてみたいとおもっているのだが、モチーフと光(太陽の方向と角度)がピンポイントなのでなかなか実現しない。さて、どうなりますか。

 

◼️山中湖村2015-8-20 【山北駅付近】

 2015.8.20 【跨線橋】

今週の山中湖行は、18日から今日(20日)まで山中湖村で過ごした。19日は平野浜で富士を描こうと思っていたのだが、朝から曇り空で諦め、18日の午后、19日の午前中までアトリエで途中の作品に手を入れた。富士が、隠れた場合のモチーフを見付けておかなければと、午后から自転車で近くを、探索したのだが、これは空振りで1枚も写真が撮れなかった。

そうであるならば、来週は、朝、富士が見えれば平野浜に、富士がでなければ、バスで御殿場の〈上小林〉附近の棚田の風景を描きに行くつもりだ。ここは、御殿場に居た時には気付かず、山中湖の行き帰りの車中で初めて知った場所だ。籠坂峠から御殿場よりの場所に、もう数カ所描いてみたいポイントはあるのだが、バスの座席の高い視点で見付けたビューと、バスから降りての、低い視点から都合の良いイーゼルを立てるスペースがあるかどうかが疑問なのでまだロケハンはしていない。それにしても、イーゼル画をやり始めた5年前は、元気だったなぁ。

という訳で、今回は他にまったく写真がないので、18日に松田から御殿場まで行く、御殿場線の山北駅付近の跨線橋を、電車の運転席横の窓越しに写した写真を載せました。

丹那トンネルが出来て東海道線が熱海を通るまでは、御殿場線が東海道本線で、もちろん複線でトンネルや橋梁も2つづつ作り、そこをSLが走っていたんだよ。現在廃トンネルになっているもう1つのトンネルや、鉄橋が架かっていた跡や、もう1本の線路スペースなど(山北駅から御殿場駅まで現在の線路の右や左に振り変わる)、車窓からの風景は見飽きない。この線の周辺にも何カ所か描いてみたい場所があるが、さてどうなりますか。

まあ、富士が200点を超えるまでは、富士中心に描いていこう。

◼️山中湖村2015-8-27 【アトリエ】

 2015.8.27 【窓外風景】

今週の山中湖行は、25日から今日(27日)まで山中湖村で過ごした。ここ2週間天候に恵まれず、今回も、外に描きに出られなかった。

26日は朝からの雨で、以前(7月16日)晴れた時に描いた、2階のアトリエの窓からの木立が、白い空をバックに雨に濡れたオキサイト・グリーンの階調が美しいので、F8号のキャンバスで手をつけた。雨の時は外では描けないので、雨で丁度良かった。このところ、欲求不満だったので、1点でも描ければ気が済む。

野外で描くのと違って、室内で描くのは、やはり落ち着いてキャンバスを埋められる。これまでの作品は、現場からアトリエに持ち帰ってから、作品の空間の、いわば整地作業といってよい2行程の作業をやってから、完成に向かっていたのだが、その行程を抜いて、今後の作品は、しばらく、直接完成に向かってみようとおもう。ダイレクトに完成にむかうのと整地作業を行なってから完成にむかうのか、どちらがいいのか、まだ結論はでないのだが、新たな命題が立つことは、これはこれで、26日の体験の成果だ。

事件はいつも現場で起こる。

窓外風景/F8号/油彩/2015年

◼️山中湖村2015-9-04 【調節池 グラウンド】

 2015.9.04 【富士(171)、晩夏のゴールポスト】

今週の山中湖行は、2日から今日(4日)まで山中湖村で過ごした。天候は不安定だったが、短い描画チャンスを逃さず、2日の午后から調節池で『富士(171)』をP10号で、3日の午前中に、描くのが初めてのポイントで『晩夏のゴールポスト』をP10号で手をつけた。

調節池ではもう何点も富士の絵を描いたが、(2日の)午后1時半頃の夏富士は描いたことがない。そもそも、この時期の午后は、大抵山頂は雲に隠れて顔を見せない。この日も、出ない場合は、他の場所で描くつもりの、2面作戦で出かけたのだが、幸運にも描きはじめて終える頃まで、山頂が顔を出してくれた。逆光に近い、青いシルエットの夏富士は美しく、山の手前の雲も画面の中ではお誂え向きだ。今年中にチャンスがあれば、もう少し大きなキャンバスで描いてみたいが、さてどうなりますか。

翌日、3日の午前中は、近くの(近くといっても、絵の道具を担いで行くには骨が折れるが)、某大学の山中湖研修所のグラウンドのラグビーのゴールポストを描きにいった。このモチーフは、私が20代の頃、北海道(3年弱住んで北海道風景を描いた)で出遇った風景で、夏休みの誰もいないグラウンドとゴールポストが印象的で、取材だけはしたが、背景がイマイチなので絵にはしなかった。それが、何十年ぶりに、それも理想的な情景で、現成している。夏だけのグラウンドなので地面の芝生の剥げている部分が少なく緑が美しいし、面積が狭く、すぐ後が林で、その林が午前中は逆光なので、ゴールポストが際立つ。

この場所も、縦構図で描いてもいいだろうし、雪景色でも絵になるだろう。今週は、1ヶ月ぶりに野外でのイーゼル絵画を堪能した。

富士(171)/P10号/油彩/2015年

避暑地の運動場/P10号/油彩/2015年

◼️山中湖村2015-9-11 【パノラマ台 調節池】

 2015.9.11 【富士(172)、富士(173)】

今週の山中湖行は、9日から今日(11日)まで山中湖村で過ごした。9日は大雨だったが、10日の朝は富士が見えるので久しぶりにパノラマ台に向かった。このところいつも描く場所は、高く伸びたススキの穂が視界を邪魔してイーゼルを立てる場所が無く(今度パノラマ台に来る時は、鎌を持ってこようとおもう)、やはり以前描いたことのある場所にF20号のキャンバスでイーゼルを立てた。御殿場での一木塚からの富士のように、対斜面から見た風景は、画面の下部までタップリと情景が入るので描きやすい。描き終える頃から、午后にかけて、曇って時折雨がパラつき、この日もワンチャンスを逃(のが)さなかった。

今日は、朝6時頃起きたら、すっきりと晴れわたっていたので、描かないと落ち着かず、調節池でP8号で1点手を着け、山中湖から帰柏した。この時も、やはり陽が上るにつれて、山頂は裾野に湧いた雲に隠れ、結果的に、またまたワンチャンスだった。ベストを尽くせば、ペインターズ・ハイ(私の造語)といってよい、画家ならではの恍惚感を味わえて、過した時間の充足感と満足感はたまりません。画家の皆さん、イーゼル画をやりましょう。私が保証します。

富士(172)/F20号/油彩/2015年

富士(173)/P8号/油彩/2015年

◼️山中湖村2015-9-18 【アトリエ】

 2015.9.18 【雨で出られず】

今週の山中湖行は、16日から今日(18日)まで山中湖村で過ごした。このところの秋の長雨で、3日間とも終日アトリエで過した。外で1点でも描ければベストなのだが、アトリエに閉じ込められても自然の中の空間で数日過すと、心が落ち着く。

来週の火曜日(9月22日)から、10月3日まで銀座藤屋画廊で『視惟展』なのだが会期中でもやはり山中湖に行こうと思っている。個展ではそうはいかないが、グループ展なので誰かが画廊に出ているだろう。

写真は、山中湖のアトリエにある、途中の絵。サイトには1枚しかアップできませんが、フェイスブックには、3枚の写真をアップします。これが今ある途中の作品の全てで、随分少なくなりました。

◼️山中湖村2015-9-25 【調節池 避暑地のグラウンド】

 2015.9.25 【富士(174)、晩夏のゴールポスト(縦)】

今週の山中湖行は、視惟展の会期中だが23日から今日(25日)まで山中湖村で過ごした。最近は秋の連休をシルバーウィークというらしいが、連休中の好天から、過ぎるとすぐにまた雨だ。今年は雨が多い、農家は稲刈りがあるので天気にやきもきしているだろう。

私の方は、着いた日の午後、雲が多いが富士の山頂が顔を覗かせていたので、調節池に向かった。初めての位置で、いつもの場所から時計廻りに少し動いた所に、P15号のキャンバスでイーゼルを立てた。画面左下に、もう何点も描いた沢沿いの小道が見える。この日描いた場所から小道までの間も、描いてみたい場所を、描き終えて帰る途中で見付けた。

メインの翌日は朝から曇り空……それは言い訳で、7時頃起きたので、平野浜に行く道志小行きのバスを逃したのと、富士の姿もアヤシいので、先々週のラグビーのゴールポストをF8号の縦構図で描きに行った。午後からはやはり雨、今日も引き続いて雨の中を、途中で銀座の『視惟展』に寄って、帰柏した。

明日から、来週の火曜日まで視惟展の会場に通います。

富士(174)/P15号/油彩/2016年

避暑地の運動場/F8号/油彩/2015年

◼️山中湖村2015-10-02 【調節池 湖畔】

 2015.10.02 【富士(175)、湖畔の風景】

今週の山中湖行は、引き続いて視惟展の会期中だが9月30日から今日(10月2日)まで山中湖村で過ごした。来年の3月で私の年齢は70歳だが、人生の晩年に、イーゼル絵画に出会い、それも、富士を描くようになった成行きに、つくづく画家としての幸せをかみしめる。

小さな自分を超え、人間の歴史をも超える、「存在」そのものといってよい富士山を、眼前の対象として向いあい、主客合一の時を過ごすと、人生の場面場面の局地戦に惑わされない、真っ直ぐな道が見えてくる。

おまけに、私の人生の地図には、やはり晩年に出会ったお釈迦様や道元が、私の進むべき方向を正しく図示してくれている。間違いないのだ。このまま、真っ直ぐ進むのだ。

富士(176)/P10号/油彩/2016年

湖畔の秋/P10号/油彩/2015年

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