岡野岬石の資料蔵

岡野岬石の作品とテキスト等の情報ボックスとしてブログ形式で随時発信します。

『仏陀』増谷文雄 著 角川選書ー18

『プルーストを読む』鈴木道彦より

投稿日:

■真の生、ついに見い出され明らかにされた生、したがって十全に生きられた唯一の生、これこそ文学である。この生はある意味で、芸術家と同じくすべての人のなかに各瞬間ごとに宿っている。しかし人びとはこれを明らかにしようとはしないので、目に入らないのだ。こうして人びとの過去には無数の陰画があふれているが、知性が「現像」しないので、陰画は役に立たないまま残される。それは私たちの生だ。そしてまた他人の生でもある。(プルースト)

『プルーストを読む』鈴木道彦より 2006年3月6日

-『仏陀』増谷文雄 著 角川選書ー18

執筆者:

関連記事

画中日記インデックス

画中日記 (2009年) 画中日記 (2010年) 画中日記 (2011年) 画中日記 (2012年) 画中日記 (2013年) 画中日記 (2014年) 画中日記 (2015年) 画中日記 (201 …

『ジョルジョ・モランディ展』 神奈川県立美術館カタログ(1989年)

『ジョルジョ・モランディ展』 神奈川県立美術館カタログ(1989年) ■最後のモランディ,彼の制作の宿命(ヴィターリ)は,存在の探究が極限にまで達した後,非存在や無の表現にかくも近づいたのである。今や …

『道元』 坐禅ひとすじの沙門 今枝愛眞 NHKブックス

『道元』 坐禅ひとすじの沙門 今枝愛眞 NHKブックス ■道元は、「人はいかに生きるべきか。それをさとるためには、じぶんとはいかなるものなのか」、まずこの本来の自分というものを本当に知らなければならな …

no image

放送大学「情報産業論」より

■ポテンシャルエネルギー(知識)→アントレプレヌーヴシップ(繋ぐ)アントレプレヌーヴ(企業家)→運動エネルギー(経済活動)…シュンペーター イノベーション:革新、刷新 放送大学「情報産業論」より200 …

no image

汽車の中で駅弁を食べる

●汽車の中で駅弁を食べる  これはかって実存主義者を自認していた五十代以前の僕にとって、重要なテーマに気付いた体験なんだ。「生きられる空間」という問題だ。これは、僕の世界観の中でも最も生き方に影響を与 …