岡野岬石の資料蔵

岡野岬石の作品とテキスト等の情報ボックスとしてブログ形式で随時発信します。

『仏陀』増谷文雄 著 角川選書ー18

『みずえ』1952年3月号10頁

投稿日:

■「私が愛するレオニイ(註,彼の愛人,老寡婦)寝ようとする前に,ヴァンサンヌで電車を待つ間に,共同椅子(バンク)にかけながらお前が言った意見に就いて一言書こうと思う.お前は私が何事にも價しない様に言ったけれども,然し少なく共滑稽な人間(ブーフオン)として用立っている筈である.―(中略)―クリストも『総ての草木その他のものは無用として創造されず』と云っています.私達は生み殖えさねばならないのですが,お互いの年齢ではモウその事は考えなくてもいいでしょう.―(中略)―あなたとしても今少し私を冷酷に扱わないで下さい,私があなたを愛撫せんとする時に不愉快らしくして,私の申出に対しては厭々か,でなくば苦情の他は答えないで,私の心を裂く様な思いをさせない様にして下さい.―(後略)

愛情に充ちたる千の接吻を.

アンリイはお前の事で一ぱいだ.  ア・ルッソオ」(足立源一郎氏訳による)

『みずえ』1952年3月号10頁 2007年6月2日

-『仏陀』増谷文雄 著 角川選書ー18

執筆者:

関連記事

no image

『セザンヌ』ガスケ著 與謝野文子訳 岩波文庫

『セザンヌ』ガスケ著 與謝野文子訳 岩波文庫 ■しかし彼らにとっての最高の喜び、最終の抒情。ほとんど宗教的な饗宴といえば、それはアルク川で泳いで、ぬれたまま本を読み、柳の陰でさるまた1枚で議論すること …

no image

「『論理哲学論考』を読む」野矢茂樹 ちくま学芸文庫

■本書が全体としてもつ意義は、おおむねつぎのように要約されよう。およそ語られうることは明晰に語らえうる。そして、論じえないことについては、ひとは沈黙せねばならない。(1-4)(25頁) ■7 語りえぬ …

【パラダイス・アンド・ランチ(葡萄、ノスタルジック キャンベル) 】

私が子供の頃、玉野で食べた果物で好きなものは、白桃とキャンベルという名の葡萄だった。白桃は皮が白いので、熟れていないと思われ、他県では敬遠されて見かけたことがない。水蜜桃が終わる夏の後半から出てきます …

no image

画中日記(2017年)

画中日記(2017年) 『画中日記』2017.01.02【新年に】  新しい年を迎えて、今日で2日目だ。私の場合、新年といえども、やる事はおなじで絵を描いている。今日も、山中湖で、ほとんど仕上げた富士 …

no image

『フッサール・セレクション』 立松弘孝編 平凡社

『フッサール・セレクション』 立松弘孝編 平凡社 ■周知の通りデカルトは、これらすべての諸作用をコギトという言葉で総称している。つまり、私にとって存在する世界とは、そのようなコギトの中で意識されて存在 …